(頚椎椎間板ヘルニアの場合)
首や肩にシビレが出る
腕にシビレが出る
握力が低下する
筋力が低下する
ボタンがかけづらい
お箸が使いにくい
足がつっぱる
歩行障害が出る
(胸椎椎間板ヘルニアの場合)
背中が痛む
肋間神経痛のような痛みが出る
足に力が入らない
足がシビれる
歩くと足がもつれる
(腰椎椎間板ヘルニアの場合)
腰が激しく痛い
お尻が痛い
足の力が入りにくい
足が動かしにくい
足にシビレが走る
足の感覚が無くなった
足に激しく痛みが出る
排尿に支障が出る
排便に支障が出る
痛みやシビレの為にかばう姿勢をとる
重いものを持ったりすると痛みが強くなる
長時間座っていると痛みが強くなる
スポーツをすると痛みが強くなる
ヘルニアに対する自院の考え
まず、ヘルニアとは身体の中の臓器の一部が、本来あるべき場所から出てきてしまっている状態を「ヘルニア」と言います。
ヒトの脊椎は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙椎、尾椎の椎骨で構成されています。椎骨と椎骨の間にはクッションの役割を果たしている「椎間板」という物があります。
そして椎間板は、中心の「髄核」と髄核を取り囲む「線維輪」から構成されています。椎間板は線維輪と髄核からでできていて、背骨をつなぎ、身体を支えるために椎体の間に存在し、
上からの圧力を分散するクッションの役割をしています。また、身体を前後左右に動かした際のスムーズな動きが出来るように役立っています。
椎間板の中の「髄核」の一部が「線維輪」から飛び出してきて、神経根を圧迫して神経を刺激してしまうとシビれや痛みといった症状が出てきます。
主に20〜30代に多く発生することがありますが、10代や40代にも発生しやすいです。
ヘルニアを放っておくとどうなるのか
椎間板ヘルニアは多くの場合、時間の経過と共に解消していきます。ほとんどは、急いで手術が必要なものではありません。
薬物療法や神経ブロック、理学療法などを行うことで、痛みのつらい時期を乗り切れば、多くは治癒してきます。
保存療法を行い、 自然治癒が期待できるものとしては、ヘルニア発症後およそ3ヵ月以内に症状の回復が進む場合です。
一向に腰のシビれや痛みといったものが良くならない場合は問題です。
このような場合には良くならない理由が必ずあるので、原因を特定する為に病院に行き、医師の診察が必要になります。
手術が必要な時期についてはヘルニア発症後、3~6ヵ月経過しても日常生活に支障が出る痛みやシビれ、歩行障害や座位での痛みなどが続いている方は、手術をする選択肢も必要になってきます。
ただし、下肢の筋力低下が進む場合や、排尿・排便機能障害が表れた場合には、後遺症を残さない為にも、早急な手術を選択することが必要となります。
当院のヘルニアに対する施術とは
椎間板ヘルニアの施術法には手術療法と保存療法のふたつに分かれており、保存療法の中でも大きく分けていくと、3つに分かれています。
①神経ブロック
局部麻酔やステロイド注射を行なって神経の動きを良くし、痛みを和らげます。
②薬物療法
非ステロイド性消炎鎮痛薬や筋弛緩剤をつかって施術を行い、痛みを和らげます。
③理学療法
専用器具で牽引療法を行なったり、痛みが落ち着いた後に、筋力が低下した筋肉を強化するための体操やトレーニングを行います。
当院で出来る施術は、③の理学療法です。
まず、痛みによって体が緊張してガチガチに硬くなるので、マッサージやストレッチを行なって、硬くなった身体の筋肉を緩めていきます。腰部だけではなく、臀部から下肢にかけてもシビレや痛みといった症状が出るので、臀部や膝の横などの神経が圧迫される所を解します。
また、姿勢の悪さによって、神経が圧迫されるので、矯正で身体のバランスを整えます。
痛みやシビれが緩和してきたら、筋力(腹筋、インナーマッスル)を強化します。当院では、EMSという電気を使う事で筋力を強化することが出来ます。
その施術を受けるとどう軽減するのか
当院の施術を受けることによって、筋肉を解し、身体を緩めることによって、血流が良くなります。血流が良くなり筋肉がスムーズに動くことにより痛みの緩和に繋がります。
ヘルニアの症状での痛みの他に、動き方が変わり、足や腰が疲れやすくなるので、治療することにより悪化することを防ぐことが出来ます。
また、矯正を行うことで、姿勢の悪さや、骨盤の左右のずれにより圧迫されている神経を正常な状態にしていきます。
電気療法のEMSで腹筋、背筋、インナーマッスルを鍛えることにより、体幹を真っ直ぐに保ち身体がぐらつくことで起こる神経の症状を緩和していきます。
腹筋、インナーマッスルは、自分の筋力で身体のブレを防ぐことが出来るので自然のコルセットといわれています。
ヘルニアの急性期はコルセットを使って生活をしていますが、コルセットに頼って生活をしていると、だんだん筋肉が落ちて来るので、筋肉低下の予防をすることも出来ます。
施術頻度はどのくらいか
軽減するための頻度は、痛みや痺れが強いうちは、毎日来て頂き施術を受け、筋肉を緩め、身体を整え、温熱療法により血流の緩和をしていきます。
強い痛みや痺れが落ち着いてきたら、週に3~4回にペースを落とし、施術、矯正をし身体の歪みを整え、EMSにより筋力強化をしていきます。
痛みが出なくなってきたら、再発予防のために週に1~2回来院していただき、姿勢不良や骨盤の歪み、筋肉の緊張を緩和していきます。